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細部まで意識の行き届いた驚異の音楽性を誇るネルソン・ゲルナーのピアノは、感動に満ち溢れている

2013年11月9日付の「デイリー・テレグラフ」紙は、ゲルナーのドビュッシー・アルバムを卓越した演奏が光る録音として絶賛。2014年5月14日付の「アンビート・フィナンシエロ」紙(アルゼンチン)は、彼のテアトロ・コロンでのリサイタルを「ゲルナーは、知的な明晰さ、奥深さ、高度な技術を結びつける才能によって、自身の意図の表現に成功している」と称えている。

1969年、アルゼンチンのサン・ペドロ生まれ。同世代中、突出した才能を持つピアニストのひとりとして定評を得ている。5歳でアルゼンチンのホルヘ・ガルッバのもとでピアノを開始し、ブエノス・アイレス高等音楽院でフアン・カルロス・アラビアン、カルメン・スカルチオーネに師事。1980年に生地でコンサート・デビューを果たし、1986年にブエノス・アイレスで開かれたフランツ・リスト・コンクールで第1位を獲得。ゲルナーの才能を認めたマルタ・アルゲリッチから奨学金を授けられ、ジュネーヴ音楽院でマリア・ティーポに師事した。1990年、ジュネーヴ国際コンクールで第1位に輝く。

以来、ザルツブルク、ラ・ロック・ダンテロン、ラ・グランジュ・ド・メレ、エディンバラ、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン、ヴェルビエ、BBCプロムス等の国際音楽祭や、ウィーン楽友協会、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ロンドンのサウス・バンク・センターおよびウィグモア・ホール、ブエノス・アイレスのテアトロ・コロンなどで演奏を行っている。

これまで、クラウス・ペーター・フロール指揮フィルハーモニア管弦楽団、アンドルー・デイヴィス指揮ベルリン・ドイツ交響楽団、エマニュエル・クリヴィヌ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、マーク・エルダー指揮ハレ管弦楽団、ネーメ・ヤルヴィ指揮スイス・ロマンド管弦楽団、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮スイス・ロマンド管弦楽団、フランス・ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ、アイヴォー・ボルトン指揮ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団、ファビオ・ルイージ指揮NHK交響楽団などと共演。BBCプロムスより定期的に招かれているほか、アメリカ/カナダでも活躍しており、これまでロサンゼルス・フィルハーモニック、モントリオール交響楽団などと共演。

室内楽では、タカーチ弦楽四重奏団、ジャニーヌ・ヤンセン、ジュリアン・ラクリン、スティーヴン・イッサーリス、ゲイリー・ホフマン、ヴァディム・レーピンらと共演。メゾソプラノのソフィー・コッホとのデュオ・リサイタルも好評を得ている。このほか、マルタ・アルゲリッチ、アレクサンダー・ラヴィノヴィチ、妻のルスダン・アラヴィジェらと2台ピアノのレパートリーを共演。

2013/14年シーズンには、ロンドンのウィグモア・ホールのコンサート・シリーズ「ポートレート」に登場し、4回のリサイタルにて、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、シューマン、ショパン、バルトークと多彩なレパートリーを披露した。2014/15年シーズンには、ロンドン、アムステルダム、パリ、モンペリエ、ジュネーヴ、レイキャビク、バンクーバー、ワシントンDC、ミネアポリス、ブエノス・アイレスでリサイタルを開催。

2015/16年シーズンのハイライトとしては、ロンドン、パリ、トゥールーズ、マントン音楽祭、アイントホーフェン、デン・ハーグ、ジュネーヴ、ラヴェンナ、サンフランシスコ、ブエノス・アイレスでの演奏が挙げられる。また協奏曲のソリストとして、ウェールズ・ナショナル管弦楽団、シンガポール交響楽団などと共演を予定している。

録音ではこれまで、ショパン、ラフマニノフ、リスト、ブゾーニらの作品を取り上げており、ヴェルビエ音楽祭でベートーヴェン/ショパン作品を演奏したライブ映像はDVD化されている。歴史的楽器を用いてワルシャワのショパン・インスティチュート・レーベルに録音したショパン作品(バラード、夜想曲)のディスクは、ディアパゾン・ドール賞を獲得。ウィグモア・ホール・ライブからリリースされたショパン作品の録音も、BBCミュージック・マガジンの器楽部門で月間特選盤に選ばれている。近年の録音「ドビュッシー作品集」(Outhere/ZigZag Territoiresレーベル)は、2013年の年間最優秀ディアパゾン・ドール賞に輝いている。シューマンを取り上げた最新録音は、BBCミュージック・マガジンで2015年3月の月間特選盤として紹介された。今後はOuthere/ZigZag Territoiresレーベルより、ベートーヴェン・アルバムをリリース予定。

現在、妻と息子たちとともにスイスで暮らしながら、ジュネーヴ高等音楽院の教授として、後進の指導にも励んでいる。